幻の旧車「ケンメリGT-R」

幻の旧車「ケンメリGT-R」

カテゴリ:[ 旧車アーカイブス ]

日本の数ある旧車の中でも人気が高いのが歴代スカイラインGT-Rでしょう。

ハコスカと呼ばれた初代KPGC10型はスポーティなイメージが強く、旧車専門店などではプレミアム価格で売られています。

羊の皮をかぶった狼的な存在だった初代に比べると、1973年に登場したケンメリGT-Rこと2代目KPGC110型は、流線型のクーペスタイルの変更されました。

ケンメリGT-Rと呼ばれるのは、ケンとメリーの恋人が登場するテレビコマーシャルで宣伝したからで、そのテレビコマーシャルで撮影現場となった北海道の美瑛では、今も多くの観光客がケンとメリーの木を見にやってくるほどです。

ただ、ケンメリGT-Rを知らずに見に来ている観光客も多いかもしれません。

このケンメリGT-RことKPGC110型が、旧車として今でも人気が高いのは、初代のようにモーターレースで圧倒的な勝利を重ねたからではありません。
というのも、排出ガス規制にパスしなかったために、1年限りわずか197台の製造に終わり、一度もレースに出場することがなかったからです。

しかし、逆に197台しか生産されなかったことが希少価値を生み、KPGC110型の旧車としての魅力を引き立てることになりました。

実際には総生産台数197台のうち、市販されたのは195台となっています。

そして、その後1989年までの16年間もGT-Rの名前はカタログから消えることになります。
その意味でも昭和の香りを残す最後のGT-Rとして人気があるのでしょう。